火の使い方
大きな台風が 去って
穏やかな日が 続いています
空も 秋の色になりつつ
風の匂いも 変わってきたこの頃
どうやら 台風が発生していないおかげか
私の湖の水も 落ち着いていて
いろいろな事がクリアに見えるので ありがたい
火は 楽しみや喜びを 灯してくれることもあれば
すべてを 焼き払ってしまうことも ある
武器にも 助けにもなるものは
世界を見渡せば そこかしこにあふれている
だからこそ 使い方を間違えないように と
考えるようになった
少し前に 怒りは 自分の産物だと気づかされてからは
しかも 怒りの根源ではなかろうかという人物に
あっけなくかわされ 一瞬 ウロコが落ちたんじゃないかと
地面に目をやってしまいそうになったが
本当は 自分のとらえかたなんだよ と
そして すとんと腑に落ちてからは
その火は まるく あたたかいものに変わった
ようやく パンやモノに関しては
こうしたい こうなってほしいという
期待や欲望が なくなってきたように思えるけれど
なかなか 人間同士では まだまだ
パンは 同じ天板の上でも 色が違う
まったく同じ マルには ならないのが 自然
そんな気持ちで ヒトを見ることが できたら
きっと この火は 武器には ならないだろう
おなじ火ならば
細長いものに詰まって 他人に向けるものではなく
まあるく一緒に 囲む火であればと・・
関連記事