日々の色
久しぶりに 立ち寄った画材店で
パステルを眺めていたら 気がつけば
店主に パステルケースを渡され
何本か 選んでいる自分がいた
ケースには どれもアースカラーのパステルが
地味なんだけれども 微妙に違う色合いに
自分の中の 子供心がくすぐられて
ほくほくした気分で 店をあとにする
深い色は 内に広がる奥行きがあって
どこまでも 思想が広がっていくような
久しぶりに 静かな日を過ごして思うのは
自分に戻る色が 人それぞれあるということ
海の向こうへ渡った鳥に
手紙でも書こうかなとも 思うけど
大切なものは お互いの中にあると
この色が 示すように
今この森は 穏やかで 深い
8月にクジラを待つ 老婦人のように
夏の訪れを 待ちながら
途中の島で 会えるだろうか と
旅の計画に 思いを馳せよう
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