てぃーだブログ › Gallivant bakery › 日々 › もうひとつの次元

2012年01月10日

もうひとつの次元

あまりに素敵な本に出会うと

本のつづきが気になって 心はいつも家に帰りたがる


美味しいおやつと 素敵な本は

ひみつにしたくなるものです

どちらもこっそり楽しむのがいい


美味しいおやつは そっとポケットにしのばせ

素敵な本は 眠りにつく前にこっそりひらく 

その幸せの瞬間にはもうひとつの次元がある気がしてならない


それと同じように

手紙をひらく時 そこにももうひとつの次元が

手紙には ふたつの時間が存在すると思う


贈り主の時間と 手紙が持つふたつの時間

過去と未来のふたつの時間

届いたときには もう過去の言葉なのに

不思議とそこには 今となって流れる



手紙が旅の途中 言葉を拾ったかも知れないことを

過去の贈り主は 知らない

まだ言葉が手紙の中にある時 そこに流れていた時間を

未来の受け取り主は 知らない


口からポロッと出た言葉が すぐに言葉になり

打った言葉が世界中に届く今

それはきっと とても便利なのだろうけれど



私は時間をかけて届く このほうが ずっとずっとすきです


今の自分は 待つことを大事にしたいので

春まで待つことを 決めています




大切なものも 届くかも知れないから



同じカテゴリー(日々)の記事
旅立ちの日。
旅立ちの日。(2017-03-30 21:01)

ハレの日の翌日。
ハレの日の翌日。(2016-07-25 16:17)


Posted by Gallivantbakery at 22:49 │日々