春待ち人
気がつけば もう3月
あたたかい日が 多くなってきました
私のほうはと言えば
冬籠りなのか 春への準備なのか
ざっくりと言ってしまえば
スランプに陥っていたようです
まさかの高校生以来のそれは
来たボールにどうタイミングをとっていいのか
わからなくなるような もどかしさと
失恋したような心持でもあり
行き場のない気持ちを漂わせては
じたばたと もがいて 空を仰ぎ
ようやく見えてきたものもあった
聞いているつもりだった声が
いつの間にか 聞こえなくなっていたこと
そして 尊敬する2人のパンの先輩が
口を揃えて言うことに 心をなでおろし
それでも 2つしかない手に
途方に暮れて ひとりキッチンで
4つの言葉が こぼれそうな瞬間
すっと差し伸べられた手
手伝うよ という その気持ちに
何度となく救われたけれど 今回は大きい
お客さんとお店という 垣根を越えて
同じフィールドにたつよという気持ちは
一人でやっていると 時に本当にありがたい
土曜日が成り立つのは
方々から来てくれる彼女たちのおかげで
そして土曜日の枠に合わせて
いらしてくださるみなさまのおかげで
なんとかなんとか
日々をつないでいけていることに
本当に感謝です
ただ物言わぬ パンのことにも
できる限り 目を向けていきたくて
12時間かかっている発酵時間が
さらに長くなることもあろうかと
細かいところまで コントロールするのではなく
大体のところで あとはパンにまかせて
私達は待つ ひたすら待つ
どうか一緒に待っていただけましたら
幸いです
3年間 待っていた答えが
少し明るみに出たような気がして
今年の春が より待ち遠しい
いつもの土曜日に お待ちしております
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